超人日記

詩歌や散文で、日々の気づきを綴ります

日記短歌・虹の橋

★自作の、日記短歌です。

薄皮がめくれるように新しい朝を迎える歯を磨くとき
夏の川羽を広げて降りて来る白いサギ鳥驚いて見る
両手足生えたばかりの蛙の子一匹二匹と泳ぐ涼しさ

梅雨明けも手に汗握る夏仕事あと二回ほど済めば完了
歴史的著作家たちの似顔絵を二枚仕上げて鉛筆で塗る
夕方に大きく架かる虹の橋心配ないと明日へ背を押す

 

日記短歌・星の航路

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

幸せの欠片をうまく埋め込んでジグゾーパズルを壁に飾ろう
舵取りは思うようにはできないが星の航路へ向かいつつある
触るもの皆ことごとく砂になる袋小路に追い込まれると

北欧の交響曲はこんなにも爆発的な熱を放って
身動きが取れない程に草叢にバッタ飛び交う夏の細道
湖に踊る天女が居るという桃源郷の花をみつける

 

日記短歌・あの微睡み

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

※眼も眩むある種の美しきものが胸の夜空を横切っている
※終わらないように思えた計画が最後の角を曲がり始めた
※百年のハードデイズの重い荷が漸くすべて終わろうとする

※湖水には涼しく浮かぶ妹と泳ぎ疲れた弟が笑む
※窓を見る年端も行かぬ弟や電話の横の妹が待つ
※ひいふうみい三つ数えて目を閉じて金砂銀砂の深い眠りへ

日記短歌・機関車の旅

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

※知る人もほとんど居ない機関車が独走をする息果てるまで
※行き先も定かではない機関車が見知らぬ土地を走破している
※夏の駅見送る人が手を振って列車はやがて視界の外へ

※気がつけば大気圏から抜け出して列車は今や夏の銀河に
※指を折り星座を数ふ乗客も一人二人と微睡み始め
※何周も歴史を巡り終えたとき思い出すのは星の降る夜

 

日記短歌・次の機関車

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

※ゆっくりと最寄り駅へとたどり着く蒸気機関車乗車できそう
※しっかりと染髪もしてこの夏のスリムパンツで新しき日々
※人生を終えて初めて人間は自分に還ると漱石語りき

※数枚の写真を残し思い出を星座に刻み吾が道を行く
※最短で賢者の石を手に入れて誰より先に雲海を見る
※動かないキーボード無事充電し自分に還り真景と遭う

日記短歌・長距離走

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

※早朝の夢のなかではあのように屈託もなく話せるものを
※よく冷えたアイス珈琲飲んだから早瀬のように事運ぶはず
※半分は思うようには行かないがこの樹齢まで青葉茂りて

※失った栄養源にピッタリな黄な粉捻じりは食べる活力
※九〇代ブロムシュテットの録音は想定外に力漲る
※あと数度最終カーブ曲がったら長距離走を走破するかも

日記短歌・落語三昧

★自作の、日記短歌です。ご覧ください。

※新作の紺の網靴買って来て室内に置き飽かず眺める
※一日の疲れで暗くなる前にはてなの茶碗聞いて楽しむ
※清水の瀧の小脇の茶碗から水も滴る罅もないのに

※経験が人の奏でる楽器なら指先までも直に伝わる
※石炭が燃焼したら全力で車輪を回し字数が届く
※ゼンマイを幾ら巻いても動かない眠った後に戻る体力