
ヨゼフ・ボイスの不思議について書こうと思う。
ヨゼフ・ボイスは神秘的な現代芸術家。人智学者。ドイツ人。
タタール人たちに、フェルトで暖められ、介抱された。
その忘れられない経験が、アートの中に生きている。
フェルトで作ったスーツや帽子など、独特の凄みがある。
フェルトの他に彼が好むアートの素材に、蜜蠟がある。
蜜蝋の塊をそのまま、作品として展示している。
また、アルミの空き缶に蜜蜂や野うさぎの絵を貼って、作品化している。
米先住民のトーテムの一つである、コヨーテと遊ぶ芸術も発表した。
彼の神秘的な作風には、シュタイナーの人智学の影響がある。
シュタイナーが板書した色チョークの絵などがある。
私がヨゼフ・ボイス展を3回ほど見たのは、いずれも
外苑前のワタリウム美術館。ここはマイナーな作家の展示が多く、
来訪者数も少ないが、長年開館している。
ヨゼフ・ボイスのフェルトや蜜蝋、神秘的な、突き放したアート感覚が
好きで、時折思い返している。養蜂家つながりで、オルフェウス神話も
連想させる。
ボイスの作品に触れると、独特の空気に包まれる気がする。